Jun 19 2009

「BOSS」のカメラワーク。

 今クールのドラマで一番視聴率がいいのは、フジの「BOSS」。クールって3ヶ月を呼ぶ単位で。テレビ業界は4月、7月、10月、1月という4つのクールで成り立ってます。特に連続ドラマは、1クールごとに変わるので4月クール・ドラマなんて言い方をするんですね。

 

この「BOSS」、天海佑希が主演の刑事ドラマなんですが、面白さはまあ、そこそこかな。キャスティングに妙があって、戸田恵梨香とか吉瀬 美智子、ケンドーコバヤシ、温水 洋一など、ちょっとクセのあるサブキャラクターがいい味だしてるんですよ。

 

ストーリーとかは、「ケイゾク」とか「SP」とか今までにあった刑事もののいいとこ取りって感じもあるけど、カメラワークが斬新だったんです。

 

テレビドラマの映像づくりって、もともとは映画の作法に基づいたものですよね。だからどんなシーンでも、いろいろなカメラで撮りながらカットとカットのつなぎ方が出来るだけ不自然じゃないように設計しますよね。アップの構図で右向いて喋ってた人が、次のルーズなカットで突然左向いたりしないんですよね。

 

ところが、この「BOSS」では、一連の動作で喋ってる人の映像が途中でブレたり、同じ映像が2回重なったり、すっごく変なつなぎ方をされてるんですね。

 

視聴率も良くなってるせいか、最近の回では余りこの不思議な編集は減ってきてますが、それでも所々に気持ち悪いつなぎ方が健在です。

 

個人的には、長く見ていると居心地が悪くなるんですけど、スタッフの実験的な姿勢には拍手を送りたいな。厳然たる娯楽作品で、こういう実験をしようとするのがイイですよね。