<権中納言定家の詠める歌>
来ぬ人を
まつほの浦の
夕なぎに
焼くや藻塩の
身もこがれつつ
中納言に『権』付きだから、ただの中納言ではない。
大納言代理・・クラスの人だったのではなかろうか?
待っていても来ない人をまつほの浦・・まつほは待つほ、なのじゃろう。
いわゆるダブルミーイングという・・掛けコトバじゃな。時間は、もう夕方。
焼くや藻塩の・・・昔、会社の前のバス停は「藻塩橋」であった。
藻塩って何だ?と聞いたら、刑場で斬られた生首を洗う・・
という話を聞いたことがある。それを信用すれば、
焼くや藻塩の、身もこがれつつ・・だから、エラい大げさな表現じゃな。
待っても来ないオナゴを待っているうちに夕方になり、
ジリジリと、切なく、悶えるような苛立ち。
この私が待っていることを知りながら、なんでソナタは来ないのだ!?
大納言代理と言う高い位にいる私を、
この鼻筋の通ったイケメンの私を(たぶん、本人はそう思っている)、
何ゆえに袖にするのか!?和歌ら~~~ん!!
と、まつほの浦の夕べに佇んでおる定家というオノコ。
その苛立ちゆえ、心は張り裂け、頭はもはや生首化状態(て、どんな状態だ?)
オナゴを想う、居てもたってもおられない苦悩を詠んでおる。
そこまで想われたオナゴとは、どのようなオナゴであったのかのお・・?
「○○院○○子様らしい・・」などと、歌会では実名が噂され、
「エ~ッ!あの高慢チキなオナゴか!?あれの、どこが?」
「まあ、蓼喰う虫もキスキスとか申す」「あ、それなら、好き好きですぞ」
「まあ、似たようなもんじゃな、ワハハハ」などと、言われとったのであろう。
つづく