Jul 13 2008

夏の万葉・その五

●第26首
夏の野の
茂みに咲ける
姫百合の
知らえぬ恋は
苦しきものぞ

<和歌ったけど・・>
慣れって、恐ろしい。
この頃は、解釈はスラスラ、チョチョイのチョイだ。
夏の野原の茂みに、ひっそりと咲いている
姫百合の、誰も知らない恋って、
とても苦しいものなのだなあ・・だろう。
植物の姫百合が恋することはあり得ないから、
誰かを姫百合に例えた歌であることが容易に想像される。
夏の野は、草が生い茂り、ボ~ボ~状態だろう。
(草刈り人などという人もいないだろうし。。)
そういう状態のなかに咲く可憐な姫百合の花・・
有象無象がひしめく宮廷(夏の野に例えている)の中で、
ひと際艶やかなあなた・・・でも、
貴女は、妻子持ち(何人いるかワシも知らねど・・)の
この私に恋してしまい、苦しい思いをしてなさるのだなあ・・
「もっと、ちこう、寄れ!」
「あ、そんな、ご無体な・・
 殿、ワラわは、辛ろうござりますえ~~」
「わあ~った!わかった!だから、もっと、ちこう、寄れ!」
「あれ~~~~~ッ」
可憐な姫百合の花びらが、また一枚散っていくのであった・・