突然、家無が居なくなってしまいました。書き置きがありました。
「このページを楽しみに
お読みいただいているであろう読者の皆さまへ。
不肖、大伴家無、我が無力さに、
つくづく自分が嫌になった。
紫色部にしても、少々無言にしても、さらには、
あの藤原カマ足にしても、ひいては大友旅人にしても、
みんな和歌ってる!!教養力がある!!
それにつけても、この家無・・・
己の想像力と、妄想力だけで、万葉集を読み説くことが出来る!
と慢心したことに、無理があった。無謀であった。
と、二年にわたるこのページを展開してみて、今、初めて知った!和歌った!
明日から、4月になる。企業は、新年度だ。
我はいま、新しい道を求めて、旅に出る。
家無ゆえ、無くすものもない。
流浪の旅路の果てに、果たして何をつかみ取ることが出来るか。
決して、我を探さないで欲しい。
では、さらばじゃ!
大友家無 」
という内容であった。
修行に出たのか?はたまた単なるホームレスになったのか?
太宰府で見たという投書があったが、その行方知らず・・・
さらば、大伴家無よ!また会う日まで・・・
昔見し象の小川を今見ればいよよさやけくなりにけるかも
家無:それにしても、なんでこんな歌、詠んだのじゃ?
旅人:こんな歌?
家無:あ、いや、このような象の歌・・
旅人:これは、恐れ多くも、聖武天皇が吉野に行幸なされた時・・
家無:聖武天皇・・?
旅人:そうじゃ!
家無:で? だから、どうしたンじゃ?
旅人:だから、どうした?
家無:あ、いや、・・・で?
旅人:ワシは、この歌を詠んだ後に、大宰府の長官として赴任するために、
奈良の都を去ったのじゃ。
家無:なんか、悪いコト、したのか?
旅人:なんで、悪いコト・・?
家無:奈良から九州・・左遷じゃろ?賄賂か、横領か? あ、宮廷内不倫とか?
旅人:ば、バカもん!レッキとした、任務じゃ!
家無:よくぞ、そんな防人しかいないような場所に行ったもんじゃな。
旅人:ワシは、行幸の時のことを懐かしんで、詠んだのじゃ。
家無:そんなに天皇をヨイショしても、左遷か・・
旅人:左遷じゃないと言っただろうが!さらに、ワシは、もう一首、詠んだ。
家無:何を?
旅人:我が命も常にあらぬか昔見し象の小川を行きて見むため・・
家無:・・・
旅人:どうじゃ? 和歌るか、家無!
家無:なんとなく・・和歌るような・・
旅人:私の命も、いつまでもあってはくれないか。
昔に見た象の小川を見に行くために。・・とな。(シミジミ)
家無:・・・ふ~ん。
旅人:何が、ふ~んじゃ?
家無:やっぱり、左遷じゃな。太宰府にいてなお、象に焦がれておる。
旅人:さ、左遷じゃないって言っただろうが!くどい!!
家無:ムキになるところが、やっぱりアヤシい・・左遷じゃろ?収賄か?
旅人:ぶ、無礼な!ワシは、もう帰る!!
つづく
昔見し象の小川を今見ればいよよさやけくなりにけるかも
家無:まあ、まあ、そう怒らんと!坐って、ま、一杯!
旅人:ウケを狙って、アホを気取っておるのか?家無!
家無:いやいや、マジに考えておるんじゃよ、これで精いっぱい!
旅人:いいから、続けろ!
家無:昔見た、吉野の金剛山と水分山から流れ出た川が合流した、コホン
さきの川という小川をみると・・
旅人:ちょっと待て!さきの川・・ってなんだ?
家無:何だって・・さっき「さきの川」だって、言ったでごJAL!
旅人:さきじゃないぞ、「きさ」じゃ。「きさの川」!
家無:だって、さっき怒りまくって「さきの川」って言うたぞ。
旅人:そ、そんなこと言うか!「きさの川」じゃ!きさ!
家無:・・さきでもきさでも・・どっちでもいいけど、言うたもん・・間違いやがって・・ふふふ。
旅人:何をブツブツ言っておるンじゃ。続けよ!
家無:その、象の小川、つまり「きさのかわ」の小川を今見ると、いよよ・・
旅人:いよよ・・!
家無:いいよ・・いいなあ・・の間違いか、の?
旅人:いよよ、じゃ。いいよ、なワケなかろう。
家無:いよよ・いよよ・・やはりどうしても、およよ・・を想起してしまうぞ。
旅人:いよよ、さやけく・・じゃ!なんで三枝が出てくるンじゃ。
家無:え~と・・いよいよ、さやけく・・
旅人:お!
家無:ン? 当たりか? いよいよ・・
旅人:続けて、続けて!
家無:いよいよ、さやけく・・いよいよ爽やかになりにけり・・・か?
旅人:お、惜しい!
家無;い、いよいよ、さやけ、さやけ・・さけや!酒、持ってこい!
旅人:(ガクリ・・)清らかじゃ!
家無:いよいよ清らか、になってきた!と。
旅人:だから、
家無:だからって?
旅人:あ~じれったいの、ますます清らかになってきました、じゃわい!
家無:ふ~ん。だいたい当たりでごJAL
つづく